息子が大好きな近藤薫美子さんの絵本だったので手にとってみました。
タイトルの「おんぶかあちゃん」とは、ウヅキコモリグモの母親のこと。
この絵本は、ウヅキコモリグモの育児日記になっています。
とはいえ、子供をおんぶしている日数は、たった10日前後なんですね。
でも、その短期間の間にも、いろんなドラマがあったりするんですよね。
漫画チックに描かれていますが、楽しみながらウヅキコモリグモの
生態がわかる内容になっていて、息子にとってはとても興味深かったようです。
ただ、本物のウヅキコモリグモは大人で5〜10ミリ、子供は約2ミリと
とても小さいので、実際に観察する機会はほとんど無いのが残念です。
子供たちにはそれぞれちゃんと名前が付けられているので、ページが
変わっても、その子を見つけ出す楽しみがあったりします。
息子は、泣き虫のシズクと、寝てばかりいるゴンが気に入ったようで、
ページをめくって探し出しては、ゲラゲラと笑っていました。
最後のページで、子供たちが風に乗って旅立つシーンがあるのですが、
「こんなふうにクモが飛んでいくんだ」と興味深げに見入っていました。
クモの生態を知る良い機会となりました。