ある暑い日に手にした1冊。
読んでみたら、まさに夏の絵本。真っ赤に熟れに熟れたトマトさんの畑のにおいが、絵本から立ちのぼってきそうです。小川の水の冷たさも、気持ちよさがリアルに伝わってきます。トマトさんには、本当のトマトと大違いのやけに色っぽい?顔がついているのに、どうしてこんなにリアルに感じるのか不思議で、絵本の力を感じました。
トマトさんが地面に落ちる「どった」という音。トマトさんが流す「あまいにおい」の涙。ひと目で引き込まれる絵はもちろんですが、使われている言葉も、とても魅力的です。
息子は、手に取った瞬間からこの絵本が大好きに。何度も何度も読みました。特に、トマトさんが勢いよく転がって小川に入るページがお気に入り(トマトさんの顔が面白いのかな?)。何回読んでも、そのページで笑っていました。