表紙いっぱいに広がる青い生き物。
お世辞にも可愛いとは言い難い顔ですが憎めないキャラクター、それがほげちゃんです。
小さなゆうちゃんに届けられたぬいぐるみ。
お母さんは「カバのぬいぐるみかしら?」と首をかしげ、お父さんが『ほげちゃん』という名前をつけてくれました。
幼いゆうちゃんは、何をするにもほげちゃんと一緒。おかげで、すっかり汚れてしまいました。
ある時家族はみんなでお出かけすることになり、汚いからと置いて行かれたほげちゃんは、「ゆるせない――!」と怒りを爆発させて…?
やぎさんの作品は大好きなのでどんなお話になるのかと楽しみにしていましたが、予想外の展開に娘と大笑いしてしまいました。
私にも覚えはありますが、どんなに大事なおもちゃでも子どもの扱い方はとにかく荒っぽいんですよね。
そんなふうに扱われているおもちゃ達の気持ちを、ほげちゃんが代弁してくれてるんじゃないかなと感じました。
ラストのほげちゃんはなんだかスッキリして、すごく気持ちよさそうに見えました。
大暴れして、ストレスが発散できたのかな?
でも家族から愛されていることはわかってて、まんざらでもないんだよね(笑)