末の王子のお嫁さん候補の白猫を連れてきた王子の、
「父上。たしかに猫です。けれどもわたしは、この猫を愛していま
す。妻にしようとおもいます」
の言葉にうっとりしました。何度も何度も読みました。
王様にならなくても、白猫のままでも状況は変わらずにいたと
思いましたが、悪い妖精に魔法をかけられていたのが、王子の
愛で魔法が解け、元の姿に戻ることが出来たので、そのロマンが
嬉しかったです。
王様は、
「あなたこそ、この世でいちばん美しい娘だ。
さあ、妃となって、息子とともに王位につくがよい」
末の王子はといえば、あまりの喜びに、ひとことも口を
きくことができませんでした。」
の、エンドが素敵で余韻まで楽しめました。