ひとりぼっちの子猫は、ひとりぼっちのおっちゃんを慕います。全身をピンク色に染められて見世物にされても慕います。捨てられても慕います。そして、会えなくても慕いつづけます。さびしくてかなしいお話なのかもしれないのに、なぜか心にじんとしみるものが、いつのまにか私の心を優しい色に染めてくれるようです。読み終わったとき、あなたの心もたぶんピンク色に染まっていることでしょう。
大人向けの本かもしれませんが、小学生にも良いと思います。就学前児童には理解はできないかもしれませんが、どうでしょう? なお、著者のあとがきまで読まれることをおすすめします。