誰もが知っている「したきりすずめ」のお話ですが、石井さん&赤羽さんコンビによる格調高い作品。やはり昔話は、子どもにも(子どもだからこそ)「本物」に触れさせてあげたいですね。
人のいいおじいさんと、いかにも意地悪そうなおばあさん、その対照的な描き方がおもしろく、牛や馬の表情まで、おじいさんとおばあさんの時とではまったく違っていて楽しめます。(おばあさんが、牛や馬を洗うときに、歯をむき出しにして怒っている牛と馬の顔がとっても可笑しい)
娘は、「途中でつづらを開けちゃいけませんよって、すずめさんが言ったのは、うちに帰ってから開ければ、コイン(大判小判)が出てくるけど、途中で開けちゃうと、Dangerous animals(大蛇やカエル)に変わっちゃうからなんだよね。」と、言っていました。
そして、「Jならどっちのつづらを選ぶ?」と、娘に聞いてみると、「Jはちっちゃいから、ちっちゃいつづらを選ぶ。」との答え。おぉ〜、教訓を理解してくれたね!と、にんまりの母でしたが・・・
「きっとスペシャルリング(指輪)や、プリンセスのクラウン(冠)や、他にもきらきら光る宝石がいっぱい出てくるよね!」と目を輝かせる娘。欲がないのか、究極の欲張りなのか・・・