4人の兄、姉が、5番目の兄弟としてトビアスを迎える、喜びと戸惑いと愛情いっぱいの絵本です。
絵を7歳のヨハンナが描いているのが、とても愛嬌たっぷりです。
待ちに待った新しい兄弟が障害児として生まれたことを、どのように受け止めれば良いのでしょう。
ダウン症をもって生まれたトビアス。
親の戸惑いとは別のところで、兄弟は新しい命の誕生を心から喜んでいるのがすてきです。
ダウン症ということを理解するのはこれからかもしれません。
母親のセシリアが、子どもたちの言葉を含めてまとめた絵本です。
続編があるので、読みたいと思っていますが、母親自身がトビアスの生まれてから3年あまりで亡くなったとのこと。
障がいということと、母親の死を合わせて受けとめなければいけない子どもたちの心を思うと、内容以上に重さを感じます。