この絵本は、転んでもタダでは起き上がらない、
貪欲なおばあさんのお話です。
貪欲といったら、舌切り雀のような意地悪ばあさんを想像しがちだけど、
もったいないばあさんは、と〜っても愛嬌ある可愛い おばあちゃんです♪
ごはん粒がお茶碗についてたら「もったいな〜い!」と言って、
同じくご飯粒のついている僕の顔までなめまわしてきたり、、
短くなった色鉛筆をテープでくるくる留めて 虹の色鉛筆を作ってくれたり、
捨ててあるミカンの皮も天日で干して お風呂に入れれば、ミカン風呂!
まさに、おばあちゃんの知恵ですね!
私が最初に もったいないばあさんに出会ったのは、
娘の小学校の保健室の窓に貼られてた朝日小学生新聞の記事。
そこに載っていた印象深いストーリー。
ある日、もったいないばあさんが道を歩いていて転ぶのです。
でもそこは、文字通り転んでもタダでは起きない性分。
ふと目をやると、道端にきれいなタンポポが咲いている!
もったいないばあさんは、そのタンポポを摘んで持ち帰り
天ぷらやお浸しにして、晩ご飯にしましたとさ。
後付けを見ると、2004年10月初版なのに
半年後の今年6月には 第7刷 が発行されています!
この刷数だけ見ても、この本の人気度が分かります。
この絵本の原画は、貼り絵で作られているそうです。
残念ながら、印刷では分かりにくくて「もったいない!」
環境への取り組みでノーベル平和賞を受賞した
ケニアのワンガリ・マータイさんが2005年2月に来日。
マータイさんは「もったいない」という日本語に出会い、
自らが取り組んできた3R運動(Reduce,Reuse,Recycle)を
簡潔に表現するこの言葉に深く共鳴。
「もったいない」という言葉を世界共通語にしたいという願いから
毎日新聞社に「MOTTAINAIキャンペーン事務局」を設立。
そして『もったいないばあさん』が子供達に分かり易く
「もったいない」を伝える絵本として事務局の推薦を受けたそうです。