私と娘は、自転車で娘の幼稚園まで通っています。
荷台に子供乗せかごをとりつけたその様子は、
本作品のお母さんと自転車に載る女の子の姿と重なります。
娘に表紙を見せ「読んでみない?」と誘うと
「うんうん読んで!!」と目を輝かせています。
もちろんのこと、登場人物の名前は、娘の名前で!!
幼稚園に通う様子と重なり、自分のことのように読んでいた娘ですが
この本は、保育園に通う子と、働いているママのお話のようで、
複雑な心情が描かれる「保育園に行きたくない!!おかあさんなんかきらい!!」と言うシーンになると、
働くママでない私と、お昼には帰ってくる娘では、実感することは難しく、
「何で行きたくないの?なんでキライなの?私は幼稚園に行きたいし、おかあちゃんが大好きだよー」と娘は言いました。
でも、お母さんと自転車で二人乗りという場面は
けっこう感情移入しやすいシチュエーションなので
似た環境の親子には、その点だけでも、読む価値のある一冊だと思います。