母が死ぬ前にかぶせてくれた大きな鉢。
この鉢と共に、姫は苦労を重ね、やがて幸せを掴むこととなります。
御伽草紙のお話で、シンデレラの日本版とも言われている作品です。
継母の意地悪、だまされる実父、女同士の争いなど、世界中の昔話によくある展開です。
けれどもこのお話の特徴といったら、なんと言ってもこの大きな鉢。
取ろうにも取れないこの大きな鉢が取れるタイミングの絶妙さ、そして取れたときの姫の美しさ。
気付くとその世界に引き込まれています。
気になっていた実父とも最後には分かり合うことができ、安らかな気持ちでお話を読み終えることができました。