昔、子供の頃の気に入った本の中に、エッシャーの騙し絵がありました。不思議な黒白の世界に見せられて、暇さえあると眺めていました。シマウマだけどウサギは、騙し絵+お話がついていて、見ても読んでも楽しいものです。おまけに、エッシャーの作品と違ってカラーなので、子供達が見て楽しめるものですね。
私は、グラフィックデザインの勉強をしていますが、この本の絵は、デザイン性、芸術性の高いものが多く、子供の本にとどめておくのには、非常に惜しい気がします。ただ、バイオリン教育法で有名な、鈴木式バイオリン教育を築いた、鈴木慎一氏の言葉で「子供には、幼いうちから、芸術性の高いものを紹介するのが望ましい」とありますが、その点では、この本が子供向けというのも納得出来ます。