立ち読み企画で読ませていただきました。
安野光雅さんの本はどれも好きなので、期待してみてみました。
光と影のそれぞれの世界。
それを、左右のページに別々のストーリーが展開するという手法で表されています。
普通は、「光と影」というと、光の方が明るくて素晴らしいように思われますよね。
でもこの本では違うんです・・・。
光の方は「マッチ売りの少女」をモチーフにしたお話。
影の方は、世界中から影だけが集まる不思議な国のお話。
登場人物が、知らない間に絶妙にリンクしていきます。
私はストーリーも絵もとても素敵で気に入りました。
が、6歳の息子には、まだわかりづらかったようですね。
自分の知っている「マッチ売りの少女」のお話との違いにとまどっていました。
子ども向けというよりは、やはり大人が楽しめる絵本かなと思います。
光のページ、いつもながらの安野さんの絵も楽しめますし、影のページの切り絵はほんとうに繊細で素敵です。
手にとってじっくり楽しみたい絵本です。