秋山仁先生のたのしい算数教室、第5弾。
「重さ」と「時間」のお話。どちらも目で見るよりも、実際に触ったり、体験して確認していくものという認識があったが、この絵本では目で見て違いを確認できるように工夫してある。
重さは、ばね量りのばねの長さで、どれが一番重いかわかる。天秤ばかりで、重さがどれだけあるか?敢て写真で見ると、仕組みがよくわかる。それにしても重さをはかる器具が実にいろいろあって、驚いた。動物園で象の体重を量る工夫や、重さを軽く感じる工夫など、知らない事が結構あって、よくこんなことを考え付いたかと感心。
時間は、時計、定点観測、年表などを使って、時間のながれや、今はいつごろか?がわかる。時計も、読めるようになれば便利な道具だが、時計が読めなかった小さいころは、時間の感覚がわからなかったけど、あんまりやることもないので、それなりに過ごせてしまった。だんだん、「やるべきこと」が増えて、時間も大雑把な流れではなく、分刻み・秒刻みで管理されるようになった。
重さも時間も、大人になると苦しめられる原因になりかねない。
重さと時間は、大人になると健康管理や生活のあれこれで、上手に付き合っていかなければ。
それにしても、重さも時間も、基本となる考え方や感覚がしっかり身についてくれて、本当に良かったと思う。算数の時間だけではないが、その都度、あれこれ教えてくれた昔の大人たちに感謝したい。お菓子作り(軽量、時間)、身体測定(体重計など)、体育(スポーツテストなど)、時間割どおりに行動するなど‥
生きている限り、重さと時間はついて回る。