自分がカッパのカールくんになりきって、読みました。
川を泳いで行くあいだに出会う人間たちとのふれあいに、心が温まります。カッパって、本当は人間と仲良くなりたいんだろうなあ、なんて想像してしまいます。
カールくんの優しさが、ひとりの男の子に伝わり、友情が芽生えるところは、おすすめの場面です。河口にたどりつき、海をながめるところなどでは、カッパと人間の思いは似ているのでは?と思わせられます。
湯野さんのペンと色鉛筆、水彩絵の具で描かれた絵が、ラフなようで緻密で魅力たっぷりです。
カッパと仲良くなりたい!そう思わせられるすてきな絵本でした。