これは本当に誰でも経験のあることですよね。私自身もありますし、娘の髪をじょきんとやっちゃったこともあります。娘が2歳の頃・・・思いっきり「でこちゃん」になった写真を見て、海の向こうにいるじいじの機嫌が悪くなっちゃった、と電話で聞きました。
女の子にとっては、それくらい大事な前髪。てこちゃんの気持ちもとってもよくわかります。でも、おねえちゃんがしてくれた「おでこが すきになる おまじない」で、すっかり元気を取り戻したてこちゃん。
次の日、「みんな みんな でこちゃん」になった絵も、かわいいですよね。娘は、それぞれの子のパッチンを1つ1つ指差しながら、「キャンディ、りんご、くまちゃん、・・・あっ、先生までお花のパッチンつけてる〜!」と、喜んでいました。
でこちゃんと同じくいちごが大好きな娘も、これを見て「でこちゃんになりたい」と言うかなあ?と、内心わくわくしながら待っていたんですが、自分からは何も言い出さなかったので、「明日、でこちゃんにしてみる?」と聞いてみると・・・
「やだ〜。おでこ出すの、ちょっと恥ずかしいもん。」と、前髪を触りながら、あわてておでこを隠してしまいました。へえ〜、そんなふうに感じるようになったんだぁと、娘の意外な反応に少なからず驚いてしまった母でした。
そして、私が下に行っている間に、「でこちゃん」になろうかどうしようかと、鏡の前で思い悩んでいたようで、「かわいいかどうかやってみた」と言いつつ、やっぱり「でこちゃん」になるのは見送ったようでした。
ところが、この本を読んでから、2〜3週間後、突然、「でこちゃん、やってみたい!」と、自分から言い出し、毎日パッチンをあれこれ選びながら、しばらくでこちゃんブームが続きました。
絵本1冊でこんなに楽しませてもらえるなんて、しあわせです!
つちださんの絵は、アングルといい、表情といい、最高に可笑しくて、見ているだけで元気になれますよね。それに、親しみがわくキャラクターにも共感が持てます。どれも1度見たら忘れられないキャラクターばかり。その中でも、このでこちゃんは、ダントツで光ってます!