こぎれいにしない女の子が、「きれいになりたい」と心の中で密かに大事にしていた願望をみんなに見せたとき、みんなに笑われ傷つき森へ。もしゃもしゃちゃんは、きれいになりたかったんですね。読んでいるうちに「森で妖精が出てきて綺麗にしてくれるというストーリーだったら安直だな」と思ったのですが、大違い。マレーク・ベロニカはいい作者さんだなあと思いました。現実でおこったことは、現実で解決させるお話なんですね。(これは「ボリボン」「ラチとらいおん」でもそうですが。)子供が幼いうちに、是非読み聞かせてあげたい、しっかりしたいい絵本です。