はらぺこありが全部で100ぴき、野原のずうっと向こうのピクニックのごちそう目指して、ぞろぞろあるいていきます。
いちばんおちびのありが言いました。
「1れつのまんまじゃ時間がかかるよ。50ぴきずつ2れつでいこう。」
そこで、あわてて50ぴきずつ2列に分かれて並びなおし、歩いていく。
ところが…
どんどんその隊形を変えていくのですが、ドタバタ騒ぎをやっている周りでは、いろいろな変化が起こっているところも見逃してはいけません。まるで版画のように見える絵も特徴的。そして、動物たちの仕草や、ありの表情も変化に富んでいる所も楽しめる要素です。ちょっとした算数の勉強にもなる、愉快な一冊です。