大人も十分でも十分楽しめる、読み応えのあるお話です。
息子より年上(小学校中学年くらいかな?)の男の子の日記なのですが、その内容が本当に日記を読んでいる様で、とても読みやすいのです。
最初に本を読む時は、絵を見ながら流し読みをする息子なのですが、この本に関しては、最初から しっかりと読んでいました。
日記なので、淡々としているのですが、お父さんが連れて帰ってきた「おさる」が、次第に変化していく様子が、(本当は)ミステリアスなのに、子供目線で、普通に描かれているので、不思議に感じないんです。
日常の話なので、当たり前の様に、感じるんです。
人の子になっていく「おさる」を、進化論に当てはめて受け入れてしまう、主人公。
おさる日記を読むことにより、進化論が簡単にわかるのも、凄いところです。
ただ、最後の最後に、お父さんとお母さんの会話で、この不思議なことが二回目と分かるのですが、一回目が誰だったのか・・・。これに関しては、子供の年齢や察し方によって違ってくるので、少し説明が要るかもしれません。
でも、本当に面白いお話で、一気に読めてしまいますよ。
日記が苦手な息子は、これを読んで、どう書いたら良いかを学んでくれないかな〜と、ひそかに期待しています(苦笑)。