母ウサギのお腹の中からお話が始まります。
命がけで5匹のウサギが誕生する…で感動の終了かと思ったら、そこからさらに力強く生きていく5匹の姿が描かれています。
中でも、障がいを持って生まれてきたユック。その描写は、読んでいる私が涙声になってしまいました。
年少さんには難しい内容だと思いますが、数回に分けて少しずつ読んであげました。優しいタッチの挿絵をじっと見つめながら、耳を傾けてくれましたよ!
がんと闘病していた作者・絵門さんについて、この作品を機に知りました。「生きる」ことについて前向きな姿勢が、絵本の文章にも感じることができる作品だと思います。
子どもが大きくなって、自分で十分読み進められるようになった頃、もう一度読み返してほしい絵本です。