全体として、とてもあたたかな気持ちになれる絵本でした。
文章と絵、どちらも絶妙です。
余分なものが何もなく、じいじの優しさ、それに触れてまっすぐ育ったちびすけの素直さがよく伝わってきます。
ちょうど、わたしの父が病気で余命を宣告されたあとに読みました。
わたしはいろんな気持ちを重ねてしまい、読みながら泣きそうになりました。
穏やかな父がじいじと似ていたこともありました。
娘がこの本を読む時は、自然と優しい口調になっているのには驚きました。
きっとこの本を読みながら、おだやかで落ち着いた気持ちになっていったのだと思います。
わたしもそうですが、娘にも今、父とふれあえる時間を大事にしていってもらいたい、あらためて強く思った絵本でした。