なっちゃんの顔を見ているだけでせつなくなります。
妹のため、お母さんのため、がまんしたり、がんばったり、さびしい気持ちになったり‥‥。
なっちゃんの小さな体いっぱいに表された思いが、繊細な筆づかいで描かれています。ジーンと伝わるなっちゃんのけなげさ。絵が心にくる本です。
同じあわただしさを味わうたくさんのお母さんたちに、最後にすてきな言葉のプレゼント――「いっぱい○○してもいいですか?」これはもう、魔法の言葉。がんばった我が子にかけてあげたい。やっぱりママが言つてあげるのがピッタリでしょうね。
「いいですよ!」と答えるなっちゃんの笑顔。その晴れやかさ。こちらも自然に微笑みます。裏表紙のバギーを押すなっちゃんの姿からも気持ちを感じます。