日本も韓国も、絵本はいいなぁ。素敵な童話です。
日本の作家、豊島与志雄の『天下一の馬』の翻案作品です。
「トッケビ」?おかしな生き物。人間なのか、さるなのか見分けのつかない顔に、ひょろながい手足。黒っぽいけなみに、にょっきりはえた耳。小さなしっぽ。ねこのようでもあり、犬のようでもある、変わった生き物です。
しっぽを犬にかまれて、術が使えないから家に帰れない。
牛のお腹の中に2ヶ月いれてくれって。
まきうりのトルセは、トッケビがかわいそうと思い承諾する。
お礼に、牛を強くさせるお話です。
トルセは大事な牛も心配。けれど、トッケビのことも心配。
すごく、優しさの伝わる本です。
「トッケビこぞうじゃなくても、たとえ こわい おばけでも、かわいそうなら たすけなきゃ」
最後の文ですが、とても印象に残りました。優しい気持ち、いつまでも持っていて欲しい。助けを求める人がいれば、かわいそうな人がいれば、みんな助けてあげたいね。と親子で話しました。5歳の娘も、真剣に聞いてくれました。