モリゾーじいさんはキッコロに森の精の話を聞かせます。
耳を澄ましていれば森の声が聞こえてくるよ、と。
キッコロは森の声が聞きたくて森の奥へと入って行ってしまいます。
森に呼びかけても森は答えてくれません。
そうして森を彷徨っているうちにキッコロは森に迷ってしまいます。
そのときです! どこからか、囁くような声が聞こえてきました。
「耳をすましてごらん」
キッコロが耳を澄ますと、川の流れる音が聞こえてきました。
川の流れに沿って歩いていくと瀧に辿り着きました。
「今度はどちらに進めばいいんだろう?」 …すると、
「よぉく見てごらん」
キッコロが足元を見ると、アリが行列を作っていました。
キッコロはアリの行列を辿っていくことにしました。
すると、くだもの畑に辿り着きました。
その果物の甘くて美味しいこと!
キッコロはすっかり元気になりました。
ところが、くだもの畑を抜けると、
周りは霧に覆われていました。
一寸先も見えません。
キッコロが途方にくれていると、
「じっと、動かないで」
じっとしていると風が吹いてきました。
風で霧が追い払われると、目の前は危険な崖だったのです!
おや、崖の向こうから懐かしい声が聞こえてきました。
「おおい、キッコロはどこじゃあ?」
「モリゾーじいさん!」
キッコロは、モリゾーじいさんの腕に飛び込みました。
森が助けてくれた話をすると、じいさんは
森はみんなを守ってくれていること、でも森の声は小さいから
よく耳を澄まさないといけないことを教えてくれたのでした。
環境問題を分かりやすく解いているように思う。
「木を伐採し過ぎると自然のバランスが崩れて
人間は大変な事態に陥る」ということ。
幼児から幼稚園・保育園児向け…?
…という感じがしました。
この評価を書いているのは2005年。
愛・地球博(万博)が開催されています。
余談ですが「モリゾーとキッコロ」が折り紙で
折れるって知ってますぅ?