地平線の見える広大な場所、そこにバスを待つ人一人。異国の匂いが漂う絵に、心をのほほんとさせます。
待てども待てどもバスがやってこないので、読むほうはうずうずしてきますが、絵の中の人物はイライラした顔ひとつ見せません。まるで、待つことを楽しんでいるかのよう。
トントンパットントンパットンという音楽がひびいて、リズムよく読むとこちらまで、軽やかな気分になれます。
気長に待つことの楽しみを分けてもらったかのようでした。心がのんびりまったりしてきます。今の忙しい世の中に必要な一冊なのではないでしょうか。