極北の民イヌイットに伝わるオーロラの言い伝え。
イヌイットの少女カタウヤックは大好きなお母さんを病気で亡くします。
嘆く彼女に祖母はオーロラの言い伝えを語るのです。
「天国に上った人たちもサッカーをしているよ、
ほら、ボールを追いかけて走り回っているのが、見えるだろ」
なんと美しい言い伝えでしょう。
何より、オーロラの動きをそんな風に感じ取る感性の素晴らしさ!
前半の親子の光景は、日頃の子どもへの愛情不足を反省させられます。
それだけに、夜空に輝くオーロラの美しさに深く感動させられます。
そして、こんな極北の地でもサッカーは皆に愛されているのです。
サッカー少年たちのいる我が家ではその意味でもポイントが高い絵本です。