子どもは、日々大きくなり、いろんなことができるようになる。その一方で、大人は歳を重ねるごとに、できなくなることも増えてくる。・・・
なんだかちょっと寂しいけれど、歳をとってなお失わないもの、そして、新たに得られる喜びもまた多々あることを、この絵本が静かに語ってくれます。
娘は、ネリーに自分を重ねながら、くすくす笑って聞いています。自分がこんなに大きくなって、人のためにいっぱい役に立つことができるようになったことも、誰かを深く思いやることができるようになったことにも、純粋な誇らしさを感じているかのように、「私、すごいでしょ!」という瞳で見入っている娘の横顔が印象に残りました。