「お月さまってどんなあじ?」「クレリア」で、この作者のファンになりました。他のも読んでみたいと、数冊図書館から借りてきました。
だいすきなテディベアを、公園でなくした女の子のお話「どこにいるの?」と、公園で悲しそうなテディベアを、見つけた男の子のお話「どうしてかなしいの?」、ふたつのお話が絵本の真中でドッキングする手法を使ってます。(エリック・カールさんといわむらかずおさんの「どこへいくの?To see my friend」とか、田島征三さんの「やまからにげてきた/ゴミをぽいぽい」なんかと同じ手法です。)
ついこの間読んだ「どこへいったの、ブルーカンガルー?」にも似てる(=わりとよくあるストーリー?!)けれど、それが小さな子の日常ってことなんですよね?
大好きなぬいぐるみを、どこへでもつれて行って、何か別のことに気を取られ、忘れてきてしまう。
それを、見つけてくれた男の子が、とっても優しい子でよかった♪読んでる方まで、あたたかい気持ちにしてくれます。
女の子のお話は女の子の声で、男の子のお話は男の子の声で、読んであげると、より共感できちゃいます。
くしゃくしゃの紙に描いたような独特の画風が、ここでもいかされてます。(ちょっと、五味さんの描く子どもにも似ていません?!)