「このよでいちばん大きな男の子」
この題名だけで、これは読んでみなくちゃ、と思った絵本です。
この世で一番大きいって...どれくらいの大きさ?
それは、想像していたよりも、ずっと大きい男の子でした。
だって、この子がどんどん歩くせいで、日が当たらなくなり、風で稲がなぎたおされたというのだから。
そんな惨状を前に、
「体は大きくても、まだ子供ではないか。」
という態度で接してあげられる王様に、まず心の広さを感じました。
そして、この子は、頭をさげ、罰を受けた後は、みんなのために一生懸命働く。村の人たちも協力してやっていく。
こんな結末に、人の温かさを感じるお話でした。
これは、朝鮮のお話ということで、名前も聞きなれない響きだったり、登場人物がきている服も見慣れないものだったり、顔つきも日本人の顔と違っていたり、そういうところも、子供は興味深かったようです。