表紙を見るだけでもう、パリのクリスマスの雰囲気を味わえてしまうのは、さすがベーメルマンス。絵本の中でも、外の寒々とした景色と、お屋敷の中でマドレーヌが懸命に働く様子が対照的に描かれ、リズムよく読むことができました。
「げんきなマドレーヌ」の時は、マドレーヌだけが病気になりましたが、今回はなんと、マドレーヌ以外の子どもたちみんな、そしてミスクラベルまで風邪をひいて寝込んでいます。でもへこたれずに、いつでも前向きで明るいマドレーヌを見ていると、なんだか元気が出てきます。
ラストにはまた、クリスマスらしいビックリで素敵なプレゼントもあって、とても明るい気持ちになれました。