大切な人との突然の別れ。誰でも受け入れることはできません。だから、おばけ、という表現で、魂と体はあるけれど、実体がない状態として描かれています。おばけというと怖いものをイメージしますが、ここでは大切な大好きな人。おじいちゃんの思い出もあるし、自分とおじいちゃんの思い出もある。人が生きるということは、それだけ様々な想いがあるということ。そのひとつひとつはとっても大切な宝物。それらは消えてなくなるわけではなくて心の中で残り続けるということ。さようならするときは悲しいけれど、それでも残って生きていくものは、前を向いて進まないといけない。生きるということ。色々な感情が、絵本の中に詰まっていました。小さな子から小学生くらいの子まで、それぞれが感じる、死というものを考えるきっかけになるなと思いました。