文字は多いですが、一文一文大切に読みたい絵本です。
それだけ作者のメッセージが込められた絵本であることを感じながら読みました。
この絵本は死と向き合う本としても紹介されていたので以前から知っていましたが、きちんと読んだことはありませんでした。
エリックにとってきっと大好きな大好きなおじいちゃんがなくなったことは、信じられないことだったのでしょう。
愛する人との別れをきっと初めて経験したのだろうなと思います。
おばけになって現れたおじいちゃん。
なにか思い残すことがあったのかと二人で探ります。
色々な思い出をたどって、二人で過ごす時間。
おばけになってでも、大好きな人とまた会いたい、、私もきっとそう感じると思います。
おじいちゃんとの時間を過ごす間は学校にも行けないエリック。
そしてとうとうその答えが分かった時・・
私も我慢していた涙が勝手にあふれてきました。
そしてエリックの心も開かれていくのがわかりました。
おじいちゃん、可愛い孫のエリックにありがとうを伝えにおばけになっていたんですね。
こんな、幸せなおばけとの時間が過ごせたら・・。
最後におじいちゃんが消えていくシーンは少し切ないけれど、その後の
エリックの明日は学校へ行くという前向きなセリフがこの絵本を明るく締めくくっていると思います。
この絵本は・・生と死と両方の大切なテーマが含まれています。
しっかりと読むべき本だと思いました。