ウクライナ民話ですが、なんとなく鶴の恩返しと同じようなお話です。
子どものいない老夫婦が森で足の折れたカモを見つけ、家に持ち帰ります。
ところが、留守中、家の中が片付いていたり、料理が作ってあったりで、
不審に思った夫婦が、外出するふりをして見張っていると、
美しい娘になったカモを見つけるのですね。
もちろん、正体を知られたカモは、老夫婦のもとを去ります。
その去っていく様子は、なかなかに壮絶です。
カモの仲間に対する気持ちも伝わってきます。
ロシア人の画家による絵は、繊細で透明感があり、民族衣装や風俗も、
とても美しく描かれています。
飛翔するカモの群れも圧巻です。
ぜひじっくり味わってほしいです。