題名にまず惹かれ、どんなママなんだろう・・・と絵本の中に入りました。いきなりママは凄く怒って怒鳴ってます。その結果ペンギンの「ぼく」は体がばらばらになってしまいます。絵本ならではの展開だけど、でも、ばらばらになったのが「心」だったとしたら・・・急にどきどきしてきます。絵本の方では頭も翼もくちばしもばらばらにどこかへいってしまうのですが、実際に、ショックを受けるほど怒鳴られたら
子どもの心ってどんな風になるのだろう。体がばらばらになると同じように
こころだってばらばらになっているかもしれない。気丈にも「ぼく」は自分のからだの部分を探しに行くのですが、なんせ頭はない羽はない助けを呼ぶためのくちばしもない・・・頭がないから目も見えない。歩いて歩いて行き着いた先は砂漠
もう一歩も歩けない・・・って思ったとき大きな影に包まれた。それはママの乗った
大きな大きな船の影・・ママは「ぼく」の部分を全部探してきちんと縫い合わせ、そして足だけの「ぼく」につけてくれて、ぼくはすっかりもとどおり。
「ごめんね」とママは言って、ボクを抱きしめてくれた。 「ぼく」の言葉が温かい。
「やっぱりママがいちばんさ」