作者の内田さんに悲しい過去があったことを知りました
味戸さんの絵がその心を細かく描写していて
雨に濡れるこぐまの目は悲しみが痛いほど伝わってきます
自分が親になって初めて親の心を知るとはよく聞きますが
この絵本を読むたびに、まだまだだなぁと感じてしまう
それどころか親の気持ちがわからないのかと
自分の気持ちを押し付けてしまう・・・
最初は重いテーマのお話だと思いましたが
母の深い悲しみが見えてきてから
心の変化があり、春の暖かい野原となります
厳しい悲しいつらい冬の子供時代を送ってきたからこそ
自身の境涯に負けなかった作者の心の温もりがより伝わってきました
年齢関係なく全ての人に読んでいただきたい絵本だと思います