あたたかみのある柿本幸造さんの絵が好きです。
「どうぞのいす」という題名は知っていましたが、なかなか手に取る機会がなく、タイトルからいすを「どうぞ」とゆずっていくお話だろう、と勝手に想像していました。
初めはきっといすを「どうぞ」と置いてあったんだろうと思いますが、ろばさんが荷物をいすに下して、木陰でお昼寝をするところから意外な方向へ物語が転がりだします。
お昼寝から覚めたろばさんが「どんぐりってくりの赤ちゃんだったっけ?」ととぼけたことをいうのです。
この辺で子供たちはクスクスと笑います。
なんだか温かい気持ちになれるお話です。