「たまごにいちゃん」シリーズ、気になっていたけれど、
なかなか読む機会がなく、今回この作品で初めてであいまいした。
「たまごにいちゃん」の誕生秘話ということだったので、
逆にこれが最初でよかったのかも。
なかなか殻をやぶれなくても、「自分でやりたい!」とがんばるたまごにいちゃん。
たまごのままならずっとお母さんのそばにいられるから、
「このままでもいいかなぁ」なんて思ってるたまごにいちゃん。
そして、たまごのおかげでからすをやっつけ、
おとうとたちをまもることができたたまごにいちゃん。
「ぼくたまごでよかった。ずっとたまごでがんばります」
と宣言するたまごにいちゃんがかっこいい!
ついつい自分の子供の成長と重ね合わせてみてしまいます。
親は、他の子ができるのに、どうしてうちの子は・・・。
いつになったらできるようになるのかしら。
成長が他の子に比べて遅いんじゃ・・・
ちょっとみんなと違うんじゃ・・・
いろんなことを心配してしまいます。
でも、子供の成長ってほんとにそれぞれで、
心配することなんてないんですよね。
仮に他の子と違っていても、それはそれでいいはずなのに。
ついつい多くを求めてしまう親心。
「たまごでがんばります」というたまごにいちゃんに、
「あら、そうなの?じゃあ がんばってね、たまごにいちゃん」とあっけらかんと答えるお母さん。
私なら、「何言ってるの?そのままでいいわけないでしょ。
殻をやぶりなさーい!」と怒っちゃいそう。。。
そもそも「自分で」って言われても、「もう早くしなさい!」と外から無理やり出しちゃってたかもしれないなぁ。
こんなふうに、あたたかく、子供のあるがままを見守れる母親になりたいな。