このタイトルを見て、秋田みたいだなぁと思ったら、作者の方は秋田出身でした。
ここに来るまでは、ブナという木にそれほど意識をしたことがなかったのですが、秋田の山のブナはそれは見事です。
この絵本にあるように、秋はきれいな黄色い森になり、冬は聖域のような侵しがたい白になります。
自分もその風景になってしまうような、全てを一緒くたにしてしまうブナの森。それをこの絵本で味わうことができます。
そうそう、本当に木の根元周りから円状に雪が溶けていきます。ねびらきっていうんですね。それもこの絵本で知りました。
ブナの実は七年に一度しかならないそうなのですが、今年はたまたまなる年でした。おいしいというので食べてみたら、あっさりしたピーナッツのような味でした。熊の好物なのだそうです。
そのブナの実もこの絵本には出ています。けばけばした皮に
甘皮をつけた実が入っています。かわいらしい実です。
実体験した娘はブナと言ったらすぐに反応しました。
私の小さな頃よりずっと豊かな体験ができている娘がちょっぴりうらやましいです。