真っ赤な表紙の可愛らしい女の子に魅かれて、手に取りました。
やまわきゆりこさんの絵でした。
森の絵は、木も花も、葉っぱも実も、みんなステキ! 特に、
ひそやかな静けさの森の中で眠る2人の女の子の夜のシーンの
すばらしさ! 文字の無い2ページには、
白夜の薄明かりに輝く星のまたたき、見守る動物たちの息遣い、
かすかな女の子の寝息・・・そして、森のにおい!
確かに、においを感じることができました。
女の子が助けた小さな虫は、実は王さまなのですが、
偉ぶっておごったり慢心が出ないように、との神様のはからいだなんて!?
えらくなると、勘違いして自分が分からなくなってしまう人っていますよね。
子どもには、そんな大人にはなってほしくありません。
それにしても、迷子になった2人へのおもてなしはサイコー!
ページをめくるたびに、子どもも声を上げてうれしいビックリ気分に。
読んだ後は、とってもやさしい気持ちになります。
友だちを思いやる心を大切に、大きくなってほしいと、つくづく思ったのでした。