一匹だけ赤く生まれたあかねこは、
「私らしさを分かってくれないのは悲しい」
と、家を飛び出します。このページの絵が後ほど重要です!
家を飛び出したあかねこは自分の家庭を持ち、幸せに暮らしました・・・と物語は終わり、私は一瞬
「え!?自分の暮らしていた家に戻らず、親や兄弟と分かり合うシーンとか無いんだ!」
と思いました。ですが当時6歳の娘が裏表紙を見て
「あ、あかねこは自分の子供達を連れて家に帰ったんだね、みんなで一緒に暮らすんだぁ!良かったね」
と言ったのです。裏表紙に描いてある家は新しく暮らす家だとばかり思っていたのですが、
「家を飛び出した時のページの家が、裏表紙の家と全く同じだよ、生えてる木の数と種類も一緒だよ」
と言われ、はっと気付かされました。
そして、家に帰ってからの事をいろいろと想像している姿に、こうやってこの後どうなったのか自分なりに考えて楽しめる絵本もいいなぁと思いました。
お子さんが気が付かなかったら
「お家に帰ったんだね」
と一言言ってあげると、その後どうなったか親子で話したりして楽しいと思います。