日常の雑務に追われ、気ばかり焦ってしまうことがあります。その割に成果が上がらず、落ち込むことばかり・・・そんなときに読むと元気になれる本です。
クリストファーは、いつも大忙しのおかあさんと、大親友のねずみのスニーキーといっしょに、どのくらいへやがあるのかわからないほどの、おおきなおおきなおやしきでくらしています。クリストファーは、街で困っているおばあさんや友達の家族を次から次へとウチへおいでと誘いますが、なぜか忙しいおかあさんは、自分の家の住人が増えていることに全く気がつきません。さらにはオーケストラの一団やサーカスも加わり、大きなお屋敷がいっぱいになってしまいます。
それでも忙しすぎて全く気がつかないおかあさんですが、連れて来た人や動物たちの力でおかあさんの雑務がだんだん減ってきます。
部屋がなくなるにつれて自分の時間を取り戻していき、最後には、「たのしく、くらそう!」という素敵な結論にたどり着きました。
細かく描かれた挿絵が素晴らしく、大人が大らかな気持ちになれるすてきな絵本です。