「地獄」の本とあわせて読んでみました。
迷い込んだ僕と女の子が極楽を旅する内容になっています。
ゆったりとした時間の流れ、
まるでお香の香りでもしそうな世界です。
地獄はそうでもないのに、極楽となるとどうしてこうも
宗教チックになってしまうんだろう…
(それが悪いということではなく)とストレートに感じました。
それゆえに、子どもに分かり易く説明するため、言葉を選んで
いるとは思うのですが、それに違和感があります。
カリョウビンガ、セイシさん、カンノンさんなどの言葉を
何故カタカナにしてしまったのでしょうか。
本来そのような表記にして使っているかわかりませんが、
極楽がどんな場所か理解させたいのならば、
せめて正しく漢字を使ってほしい。
子ども自身が読んでいて分からなければ親に聞いたり、
自分でしらべるでしょう。そこが残念に感じました。
私が読みたくて借りてきたのですが、息子は興味津々。
楽器が空を飛んでいる場面が不思議なようで、
「これは何て楽器なのかな」と聞いてきます。
この世の中のものとは違う存在があるんじゃないか、
そんな不思議なものを不思議と思う気持ちが芽生えたようです。