月の綺麗な晩のこと。
あたごの浦の砂浜に、おーけなおたこ(蛸)が上がってきて、
おなすび(茄子)ちぎって食べていたんだと。
すると、鯛もやってきて「これこれおたこ・・・」
もう、はじまりからして面白く引き込まれます。
そして、鯛さんの提案で、海のお魚演芸会が始まります!
月の光に照らされて。
「ふぐ」やら「おたこ」やら・・それぞれの自慢の芸をみせてくれます。
みんなは大喜びして「妙々々々々々」とはやしたてます。
なんとも穏やかで面白く、味のある昔話です。
さらに、絵が素晴らしく、そのまま着物の柄にして欲しいくらいです!
この絵本の作者は『脇和子・脇明子:再話』とあります。
脇明子さんが子どもの頃にお母さんの脇和子さんから、
眠る前に聞いていたお話だそうです。
こういう昔話、気負いが無くて楽しい気持ちで安心して眠れそうですね。
寝言で「みょうみょうみょうみょう・・・」なんて言ってしまいそうです。