去年の終わりから今年の初めに、レビューコンテストで盛り上がった『もりのおくのおちゃかい
へ』の、あの“みやこしあきこ”さんの待望の2作目です!
先週、本屋さんの新刊コーナーに並んでいるのを見て、「あ! この絵、見たことあるぞ!」と
思って手に取り、読んでみました。正直、私は2作目のこの絵本の方がもっと面白いと思いました。
今度は緑を貴重とした絵でした。そして、今度の主人公は、キッコちゃんから“さっこちゃん”に
なりました。
さっこちゃんは引っ越してくると、隣に住んでいる同い年の女の子に早く会いたくて会いたくて、
たまりません。でも、ママもパパも片づけで忙しく、「あとで」と言われてしまいます。
待ちきれない“さっこちゃん”は一人で、隣りの家の呼び鈴を押しますが、誰も出てこず、留守
なんだと残念に思いながら、家に戻ってくる途中、小さなこんもりした木々の下に空間があるの
を見つけ、入っていくと...と言う話でした。
前回と同様、今回も一瞬の間に異次元に入り込むという設定です。今回の設定は、読み手
も相当ひきつけられ、自分もまるでそこにいるような気持ちになります。そして、え? え?
と緊張感が高まり、先を読みたくなる馳せる気持ちが後半はずっとありました。
そして、読み終わった途端に、すぐに二度読みでした(笑)。
最初は、なんだかトトロみたいな話だなと思いましたが、前回と同様の異次元の世界に迷い
込む“みやこしワールド”が全開で、とても面白かったです。
是非是非、みやこしさんの2作目を読んでみてください。お薦めです。