『しあわせアパート』は、その住人たちが幸せなのは勿論のこと、読み手もほんわか幸せをおすそ分けしてもらえる絵本です♪
大きなブナの木の『しあわせアパート』には大家さんのホオジロと、住人のあかりす、はりねずみ、かたつむりが、それぞれのペースで皆仲良く暮らしていて、表紙の絵からも皆の楽しげな様子がとても良く伝わってきます。
登場する動物たちの日常を切り取って5つのお話として書かれているのですが、正直「5つじゃ物足りない!もっと読みたいな〜」と思ってしまうくらい絵本の世界に入って楽しんだ私でした。
「もしかしたら森や林の中では、本当にこんな風に動物たちが暮らしているんじゃないかしら!?作者の仁科幸子さんは、その様子をこっそりのぞき見して書かれたのかもしれないな〜♪」と思ってしまうほど、自然で違和感のない世界がたまりません!!出来ることなら私もこのアパートの空き部屋に住んで、「夏の夜の怖いお話大会」や「春探し」(←本の中に出てくるお話の一部)を一緒に楽しみたいくらいです☆
この絵本を読んだ後、庭にいるカタツムリや他の虫たちを見つけた時、なぜか私自身が幸せな気分で、その子たちの行き先をじっと眺めて「今日は良い天気で気持ち良いね〜」とか「これからどこに行くの?誰と待ち合わせ?」etc...ついつい話しかけてみたりして(笑)
子供たちがこの絵本を手にしたら・・・きっと私以上に何かを感じて、毎日の生活の中での楽しい発見が増えるかも♪また、小さな命や自然に対しても人間と分け隔てなく考え、優しくなれるんじゃないかな〜と思います。勿論、大人も!!
〜しあわせアパートの続編が出版されることを願うファンより♪〜