人にはどうしてもうまくいかないことがある。それは初恋。試合のような、試合でないような、試合かどうかも気づかない時すらある。
なぜ勝てなかったのか、あれこれ悔やむのが男の側らしい。自分がキャプテン&キャッチャーで、試合をコントロールしながら勝利に導くものだと。
その点女性は、受けて立つ!、どうせなら投げて勝つ!、いやいや打って勝つ!と、いたってシンプルなのだ。
この絵本はそんな男と女、互いを意識する初めての経験の表現なのかな?いや、片思いだね、きっと。リチャード・キャッチャーは女房役で、ジャネット・サウスポーのシャカリキ主役に心底あこがれているんだ。ズバーッと投げさせて試合に勝てたら、楽しくて、うれしくて、舞い上がっちゃうだろうなあって、想像しちゃうほど、リチャードの気持、よーくわかるよ。
ジャネットは気づいてるのか、気づいてないのか、うーん、金魚だけが知っているのかぁ。切ないなあ、ジュディスさん。はたさん、だからエンディングカット、見たくなかった・・・。恋はサウスポーだね。感謝、感謝。