ストーリーは、シルヴァスタインの「ぼくを探しに」を彷彿とさせる作品です。
シルヴァスタインが、描きなぐったような線描のモノトーンで淡々とお話しが進むのに対して、レオニはとても色遣いが印象的です。
とりわけ海のマーブル模様は、日本画の墨流しの技法を連想させる感じがして、とても趣があると思います。
私たちも社会の一部分、部品なのかもしれません。でも、「自分は自分」と思うことが出来て初めて、他者とつながっている自分(大きな社会の中では部品である自分であることにも意識が及ぶのではないかと思います。とても深いテーマですね。