やさしいあくま。あくまのお顔は、まさしくあくまで、とっても優しいとは思えない。でも、人は見かけによらないっていうことばを実感させられるお話です。見かけによらないどころか、こんなにやさしい気持ちをもっているなんてと、感動しきりでした。
あくまの姿は、途中、みごとに気持ち悪くなります。だれがみても近寄りたくないような。怖がって逃げ出したくなるような。でも、それがすべて友達を愛しているがための行為であったことを、後で知るのです。もう、涙なしでは読めませんでした。クラスの子ども達にぜひ読み聞かせたいんだけど、泣かずに読むことはできないだろうなあ。
326さん、イラストレーターの才能だけでなく、文才もあるんですね。絵本のお仕事もいっぱいしてほしいなあと思いました。
この本は絶版なんですね。ぜひとも、復刊してほしい一冊です。