海賊の族長ハルバルの息子ビッケの力を借りて、大冒険を乗りきって宝物を家へ持ち帰ったお話です。ハルバルや船員たちは野蛮で浅はかですぐにピンチに陥るのですが、とっても頭のいいビッケの知恵でピンチをしのぎます。
ビッケはちょっぴり生意気だけれど、とっても頭の回転の速い男の子。でも、とっても勇気があったり冒険好きなわけじゃない。仲間を助けるために怖いけれど勇気を振り絞るのです。そんな等身大の主人公だから、みんなに愛されるのだろうと思いました。
ちょっとうまくいきすぎかなと思う部分もありますが、ビッケの活躍は読んでいて痛快です。お父さんのハルバルや仲間たちは、ちょっぴりポンコツだけれど、憎めない人たちです。
続編も読んでみたいです。児童書ですが、大人でもおもしろかったですよ。子どもがもう少し大きくなったら読んでもらいたいです。私も子どもの頃の出会いたかったです!