表紙を見た印象だけでは、子どもが無造作に書いただけの水彩画?のようで・・お話の面白さが正直なところ伝わってきませんでした。
でも、ページをめくっているうちに、すっかりとこのダメママの虜です。
とにかく、すごいのです。
笑うしかないくらいにすごいダメなママに変身です。
ぐっちゃぐちゃの部屋の中に、すごい奇抜なファッションに、靴まで左右違うありさま。
外に出ても塀の上を歩いたり、風船全部取り上げちゃったり、やることなすことすべてがダメダメ。
でも、なんだかそのダメ加減が気持ち良いのです。
そして読んでいるうちに、そのダメさを楽しんでいる自分に気づきます。
子どもにとっては、お母さんはいつもダメダメという存在です。自分がいつも言われているはずなのに、今度は子どもがママにダメダメって言わなくてはいけないのってどんな気持ちなんでしょうね。
少しは日頃のママの気持ちに気が付くのかな?
表紙からは想像できないほどに楽しめる絵本でした。