主人公のちくわのわーさんには、顔も手足もありません。
擬人化されていなくて、ただただリアルな描写の主人公のちくわが、
歩いたり、口笛吹いたり、こいのぼりになってみたり、
まきずしさんの服を着てみたり・・・と、
私たちの想像を超えた世界が、ここにあります。
きっと、このギャップがいいんでしょうね。
特に、まきずしさんとのやりとりが、一番受けます。
なんて気のいいまきずしさんでしょう。
笑えます。
面白いキャラにくわえ、大阪弁とあって、
園児たちは、次々起こる出来事に大笑い。
子どもたちの生き生きとした目が印象的でした。
食べ物で遊ぶなんて、不謹慎だな〜と思ったりもしましたが、
ナンセンス絵本として、割り切って読みました。
散々寄り道してきたちくわのわーさん。
おでんになったけど、ちょっと食べるのは遠慮しときます(笑)
余談ですが、岡田よしたかさんの作品がお好きな方は、
『特急おべんとう号]もおすすめ。
3つのお話からなる創作童話ですが、全頁カラーの絵つき。
たくさんのおかずたちが活躍しています。